テーマ : 「カリフォルニア州水法における利水‐環境配慮の統合と合意形成の試み」
日 時 : 2014年12月26日(金)15:00~
場 所 : 豊中キャンパス 法経研究棟4階 中会議室
講 師 : 大阪大学大学院国際公共政策研究科 松本 充郎 准教授
参加費無料・事前申込不要
お問い合わせ : greenaccess@law.osaka-u.ac.jp
概 要 :
米国の水利権制度は、流水の沿岸の土地所有権に付随する沿岸権から出発し、西部の連邦所有地における鉱山開発の過程で、先に水利用を始めた者に水利権を取得させる専用権が生まれました。
現在、米国には、大まかには沿岸権・専用権及びこれらの混合制度の3つの水利権の体系があり、気候の多様性も相俟って、米国水法に関する一般論は困難です。カリフォルニア州の水法は、必ずしも米国水法の典型例ではありませんが、他州に先駆けて、水法分野において原告適格を拡大し、公共信託法理を淡水域の環境保全に拡大適用するなど、利水・環境配慮の統合と合意形成手法を蓄積しています。
本報告では、Sacramento- San Joaquin Deltaにおける近年の利水・環境配慮の統合と合意形成の動向に焦点を当ててお話しいただく予定です。みなさま、奮ってご参加下さい。